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がん超音波加温のための「超音波増感剤」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07770735
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関京都大学

研究代表者

光森 通英  京都大学, 医学研究科, 助手 (10263089)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード温熱療法 / 超音波 / 超音波造影剤 / アルブネックス
研究概要

空気小球体である超音波診断用増影剤Albunexを対象組織に注入し、超音波加温における加温効果の増強が得られないかを検討した。1辺20cmのアクリル板で作った水槽に流動パラフィンを満たし、この中央に牛肉片ファントムを固定し、上方より超音波加温装置で加温した。加温条件は出力100W、周波数1.5MHz、加温時間3分であった。温度測定はファントム中心部にステンレス製のカテーテルを一本刺入し、その中に多点の熱伝対(4点)を入れて測定した。次にファントムを水槽から取り出し、加温前の温度にもどした後Albunexを1cc注入し再加温した。対象実験として生理食塩水、リピオドール、エタノールの注入、18G注射針で刺入したものの加温も行った。加温増強の効果をみるためER(enhancement ratio)という指標を用いた。ER=b/a×100 (%) (a;処置前上昇温度 b;処置後上昇温度)その結果AlbunexのERは173.7%となり、有意な温熱効果の増強が示された。(p<0.001)一方対照群では、有意な温熱効果増強は認められなかった。またAlbunexによるERはは出力を100W分上昇させた時の加温効果の上昇178.9%とほぼ等しかった。そしてAlbunexによる加温を行った後、ファントムをそのまま水槽中に40分間放置し、再度同条件で加温を行なっても最初と同様の加温増強効果が得られたことより、ある程度安定性があるということがわかった。以上、Albunexは超音波加温における加温効果の増強作用を持ち、これを用いればこれまでより低い出力で加温を行っても同等以上の効果が得られ、出力の制限となる痛みや正常組織の過熱を抑えることが期待される。今後は主体親和性があり、よい安定で壊れにくい物質の開発が望まれる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Michihide Mitsumori, etal.: "A PHASE I AND II CLINEICAL TRIAL OF A NEWLY DEVELOPED ULTRASOUND HYPERTHERMIA SYSTEM WITH AN IMPROVED PLANAR TRANSDVCE" International Journal of Radiation Oncology, Biology, Physics. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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