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SPECT動態撮像を用いた局所残存肝予備能の定量解析法の開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 07770758
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

橋本 順  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20228414)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード肝予備能 / 肝シンチグラフィ / アシアロ糖蛋白質 / SPECT / 受容体
研究概要

肝臓のイメージングのための放射線医薬品として、DTPAを介してアシアロ糖蛋白にTc-99mを標識したTc-99m-GSA(ガラクトシル人血清アルブミンジエチレントリアミン5酢酸テクネシウム、以下GSA)を用いた。GSAを静脈から投与し、多検出器型SPECT専用撮像装置で動態細胞を行い、得られたデータから1分ごとのSPECT画像を再構成した。解析には投与後2分後と7分後の2画像のみを用いた。定量解析法としてすでにプラナー撮像を用いて検討を行っている Extraction Index(EI)をSPECTに応用した。Extraction Indexは以下の式で与えられ、投与後2-7分の5分間において肝臓に摂取されたGSAの量の血中GSA量に対する割合を反映すると考えられる。
EI=(L7-L2)(H2+H7)
ここでLn, Hnは投与後n分における肝臓ならびに心内腔のピクセルごとのカウントを表す。
EIはSPECT像間での演算によりピクセルごとに得られる値であるから、EIの値を持った肝臓のSPECT像であるEI像を作成することが可能となり、これをスケールを統一してカラー表示することにより、異なる症例間での肝予備能の比較を試みた。その結果、視覚的に容易に肝機能障害の重症度を認知することができ、画像に関心領域を設定して得られたEI値は血液検査などから得られた肝障害の重症度と相関した。正常例と軽度の肝機能障害例との分離も良好であり、データ収集方法や解析法の容易さからルーチン検査での利用価値も高いと考えられる。
ただし、組織による光子の減弱のために肝門付近など深部の定量値が過小評価されることが判明し、散乱・吸収補正を本解析法に適用する必要があると考えている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 橋本 順: "核医学today 6.肝臓 ^<99m>Tc-GSAによる肝シンチグラフィを中心に" INNERVISION. 11. 56-60 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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