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視床下部・下垂体細胞におけるレチノイドXレセプターのホルモンによる調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 07770819
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関東北大学

研究代表者

菅原 明  東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (90270834)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード下垂体 / 甲状腺ホルモン / レチノイドXレセプター / TSH
研究概要

(1)動物実験:メルカゾール投与により作成した甲状腺機能低下ラットおよび正常ラットの下垂体前葉組織切片を作成し、レチノイドXレセプター(RXR)の各サブタイプ(α,β,γ)に特異的な抗体を用いて免疫染色を行なった。RXRαおよびβは下垂体前葉のほぼ全細胞で陽性であり、正常および甲状腺機能低下ラット間での差異は認められなかった。RXRγは正常ラット下垂体前葉において、ごくわずかの細胞でのみ陽性であった。しかしながら、甲状腺機能低下ラットの下垂体前葉においては、RXRγ陽性細胞数の著明な増加が認められた。さらに細胞当たりの陽性度も著明に増加したことから、RXRγの発現が甲状腺ホルモンにより負の調節を受けている可能性が示唆された。つぎに、いずれの下垂体前葉細胞においてRXRγが発現しているかを明らかにする目的で、抗XARγ抗体と各下垂体前葉ホルモンに対する抗体を用いて二重染色を行なった。その結果、RXRγ陽性細胞の殆どがTSH産生細胞であり、他の前葉ホルモン産生細胞では殆どRXRγが発現していないにことが明らかとなった。以上より、RXRγがTSH産生細胞における遺伝子調節や細胞分化に関与している可能性が推定された。
(2)培養細胞を用いての実験:下垂体前葉系培養細胞より抽出した核タンパクをゲルシフトアッセイにより解析したところ、成長ホルモン産生細胞であるGH3細胞およびゴナドロピン産生細胞であるαT3細胞の両者において、RXRβタンパクの豊富な発現が認められた。つぎに、RXRβの甲状腺ホルモンによる発現調節を明らかにする目的でウエスタンブロットを施行した。その結果、GH3細胞においては甲状腺ホルモン添加によりRXRβタンパクの発現低下が認められた一方で、αT3細胞においては同様の調節は認められなかった。この差は各細胞における甲状腺ホルモンレセプターの含有量の違いによるものと考えられた。現在、マウスRXRβ遺伝子をGH3細胞にトランスフェクションし、ルシフェラーゼアッセイによって解析を行なう準備を進めている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sugawara A, et al.: "Isoform-specific retinoid-X receptor(RXR)antibodies detect differential expression of RXR proteins in the pituitary gland." Endocrinology. 136. 1766-1774 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 菅原 明 他: "下垂体前葉におけるレチノイドXレセプター(RXR)タンパクの細胞型特異的発現。" 診療と新薬。. 32. 1335-1339 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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