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慢性腎不全の動脈硬化における酸化低比重リポ蛋白の意義についての臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770835
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

庄司 哲雄  大阪市立大学, 医学部, 助手 (40271192)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード動脈硬化 / 慢性腎不全 / リポ蛋白
研究概要

大動脈硬化度(脈波伝導速度,PWV)の測定と血液採取の完了している症例数は、現時点で、慢性腎不全血液透析患者で257名、健常対照群で242名。このうち、明らかな糖尿病患者、高脂血症治療薬内服者などを除外したところ、透析患者185名(平均年齢55歳)、健常対照群201名(平均年齢52歳)となった。動脈硬化の指標のPWVは年齢とともに高値となった(r=0.446,P=0.0001)。年代別のPWV値を2群間で比較すると、どの年代においても透析患者で対照群より高値であり、透析患者では大動脈硬化が高度であることが示された。血清脂質、リポ蛋白レベル(Mean±SD,mg/dL)の比較では、健常群vs.透析患者群で、血清総コレステロール(TC)205±28vs.167±38,トリグリセライド(TG)99±56vs.115±55,VLDL-Chol35±12vs.33±14,IDL-Chol6.9±4.4vs.15.0±7.8,LDL-Chol107±22vs.80±23,,HDL-Chol54.8±14.2vs.39.4±10.0であり、透析患者でTG,IDL-Cの増加、TC,LDL-C,HDL-Cの低下が認められ、特にIDLレベルが健常群の2倍以上に増加していることに注目された。Lp(a)は21.5±12.9vs.22.0±14.5mg/dLであり、今回の対象では透析患者で高値とはいえなかった。PWV値に影響を与える寄与因子を重回帰分析で検討したところ、全体での検討では、年齢、血圧、NonHDL-cholが正の、HDL-Cが負の関連を示した。透析患者のみでの検討では、年齢、血圧、NonHDL-cholが正の関与を示し、NonHDL分画(VLDL,IDL,LDL)の中でも特にIDL分画の関与が有意であった。なお、Lp(a)とPWVとの関連は認められなかった。酸化LDL自己抗体価の測定については、測定系の確立に問題があり、この報告書には盛り込めなかったが、引き続き継続の予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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