研究課題/領域番号 |
07770845
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
岡田 憲明 日本医科大学, 医学部, 助手 (20203987)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | KP-102 / GHRH / NPY / [D-Trp32]-NPY / 摂食量 / 中枢神経系 |
研究概要 |
[目的]GHRPの作用の一部は視床下部ホルモンであるGHRHに依存する。GHRHには中枢神経を介する摂食促進作用があるので、GHRPの摂食に対する効果をラットで観察した。 [方法]成熟雄SD系ラットの第三脳室に予めステンレスカニューレを挿入固定し、餌と水は自由にとらせた。(1)13時に生食、KP-102あるいはGHRHを脳室内投与した。(2)摂食を促進させるNPYの拮抗薬である[D-Trp32]-NPYをNPY、GHRHあるいはKP-102投与15分前に脳室内投与した。各観察で脳室内投与後2時間の摂食量を測定した。 [結果]生食脳室内投与群の摂食量は、実験前日の摂食量と差がなかった。KP-102(10ng)あるいはGHRH(100ng)の脳室内投与では、いずれも生食投与群に比べて摂食量が有意に増加した。容量反応性を検討すると、KP-102は100ng、GHRHは200ngを頂値とする釣り鐘型曲線となった。KP-102(100ng)とGHRH(200ng)の同時投与では、いずれのペプチド単独投与に比べて摂食量が有意に増加した。一方KP-102(100ng)あるいはGHRH(200ng)の全身投与は摂食量に影響を与えなかった。[D-Trp32]-NPY(10μg)の前投与はNPY(5μg)による摂食量を有意に抑制したが、GHRHとKP-102による摂食量には影響を与えなかった。 [結論](1)GHRPは中枢神経系を介して摂食を亢進させるが、その機序はGHRHと異なること(2)GHRPやGHRHの摂食促進作用にNPYの関与の可能性は少ないことが示唆された。 [今後の方針]GHRHのアンタゴニストやモルフィンのアンタゴニストであるナロキソンなどををKP-102脳室内投与に先だって投与し、KP-102の摂食量に及ぼす影響について検討を加えたいと考えている。
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