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サイトカインによる膵島細胞のDNA鎖切断とポリADPリボース合成の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07770849
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関久留米大学

研究代表者

稲田 千鶴子  久留米大学, 医学部, 助手 (60193554)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードサイトカイン / DNA鎖切断 / Fas / nitric oxide / poly(ADP-ribose)合成酵素
研究概要

サイトカインによるDNA鎖切断にFas抗原が関与しているかどうかをみるために,マウス膵島細胞をIL-1αの存在下で4〜12時間培養するとFas mRNAが誘導された。IL-1αとの12時間の培養後,Fas抗体を加えたところ,膵島細胞障害が惹起され,48時間後の特異的^<51>Cr放出率は61±4%に達した。蛋白合成阻害財であるシクロヘキサミドをFasと共に加えると,細胞死はさらに増強された。IL-1αとFas抗体により破壊された膵島細胞では,DNA切断が証明された。Fas抗体による膵島細胞障害は,L-アルギニン不含培地でも認められ,NO合成阻害剤のNMMAによっても部分的にしか阻止されなかった。
また,サイトカインによるpoly(ADP-ribose)合成の関与を検討するために,マウス膵島細胞cell lineを用い,フィルター法により^3H-NADの不溶分画への取り込みとしてpoly(ADP-ribose)合成酵素活性を測定した。poly(ADP-ribose)合成酵素活性は,human TNF-αとmouse IFN-γを18時間併用することにより,100 U/mlで124%に,200 U/mlで133%に上昇した。5mM 3-アミノベンザミドによりそれぞれ104%,107%に抑制されることが証明された。
以上の結果より,サイトカインが膵島細胞のDNA鎖切断を惹起することによりpoly(ADP-ribose)合成酵素を活性化することが明らかになった。また,サイトカインはFasを介する膵島細胞のapoptosisにも関与している可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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