研究概要 |
1)造血幹細胞(骨髄幹細胞、さい帯血幹細胞)由来の単核球よりCD34抗体を用いたビーズ法を用いてCD34陽性細胞を純化しFACS解析により確認した。 2)各種サイトカイン(IL3,IL6、SCF)存在下及び非存在下にてネオマイシン耐性遺伝子を持つAAVベクターの感染によりCD34陽性細胞へ遺伝子導入を行いin vitroコロニーアッセイにより遺伝子導入効率を比較したところサイトカイン存在下及び非存在下にかからわらず30-40%の導入効率が認められた。また、骨髄幹細胞よりさい帯血幹細胞のほうが10%程度の導入効率の上昇が認められた。 3)同様の実験をレトロウイスルを用いて行った結果ではサイトカイン存在下では20%程度の導入効率を得られたが非存在下ではほとんど導入できず、CD34陽性細胞への遺伝子導入においてはAAVベクターの方が有用であると思われた。
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