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ヒト白血病細胞における癌退縮遺伝子(MAGE)の発現と診断・治療における意義

研究課題

研究課題/領域番号 07770883
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関久留米大学

研究代表者

広橋 伸之  久留米大学, 医学部, 助手 (30218862)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードMAGE遺伝子 / MAGEタンパク質 / 白血病細胞 / ATL / RT-PCR / 抗体 / ウエスタンブロット
研究概要

白血病、なかでも成人性T細胞白血病はHTLV-1感染によりその極く一部に発症することが明らかにされているものの、化学治療や放射線治療の成績は余り良くない。そこで、診断への応用の可能性および癌退縮抗原ワクチンの対象となり得るかどうかの基礎研究として、MAGE遺伝子の血液細胞における発現とその役割を調べ、MAGE遺伝子産物に対する特異的細胞性および液性免疫応答について解析した。
各分化段階での白血病細胞株、および白血病患者由来の骨髄細胞・末梢血白血球でのMAGE遺伝子の発現をRT-PCRで決定し、各種刺激や分化段階との関連を解析したところ、リンパ性、特にT細胞性白血病細胞でMAGE-1が高頻度に発現することが分かった。さらに、タンパク質レベルでもウサギ抗体を用いたウエスタンブロット法により確認した。用いた抗体は合成ペプチドによりエピトープを決定し、対応する他のMAGEファミリーとは反応しないことを確認した。サンドイッチELISAの系を確立するために、マウスモノクローナル抗体の作製を試みたが、特異的な抗体が得られなかった。診断目的にも本法(ELISA)は重要であると考えられることから、抗体の作製をさらに試みる予定である。他方、脱メチル化剤で、抗癌剤として治療にも使われているDACで処理すると、正常細胞も含めて増殖細胞ではMAGE遺伝子を発現するようになる事が分かった。白血病細胞では、他の癌に比べて発現頻度が少ないことから、MAGE-1抗原を標的とする免疫療法を試みる場合は、DACなどの薬剤等によるMAGE遺伝子発現誘導が可能であるという知見は重要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hirohashi N,: "Low-dose lipopolysaccharide (LPS) pretreatement of mouse macrophage modulates LPS-dependent interleukin-6 production in vitro." Infection and Immunol.64,(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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