• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高脂血症による腎糸球体内接着分子発現調節機序の分子生物学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 07770908
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

服部 元史  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50192274)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード高脂血症 / 腎糸球体硬化 / 接着分子
研究概要

本研究の目的は、高脂血症による腎糸球体硬化病変過程のなかで最も重要な段階と考えられるマクロファージ(Mo)の腎糸球体内への浸潤機序を分子生物学的に糸球体内接着分子発現の点から明らかにすることである。主研究者はExHCラット(食餌性高コレステロール血症易発性ラット)を用いた実験で、高脂血症は接着分子発現亢進を介してMoの腎糸球体内への浸潤を誘導することを明らかにしてきたが、本研究では、さらに培養糸球体内皮細胞およびメサンギウム細胞を用いたin vitroの系においても、腎疾患とくにネフローゼ症候群において異常高値を認める脂質成分(とくに酸化LDL)による腎糸球体内接着分子発現亢進(ICAM-1,VCAM-1 mRNA量および蛋白量)を確認した。またmRNA増強は遺伝子転写活性の増加を間接的に示唆するが、Run-on assayにて転写活性化を直接証明した。また高脂血症下においては初期に浸潤してくるMo由来のサイトカインにより接着分子の発現がさらに増強されている可能性があるが、本研究では、IL-1やTNFが酸化LDLによる接着分子遺伝子転写活性化に対して相乗作用があることを確認した。次に、酸化LDLは細胞内の転写調節因子NF-kBを活性化することが知られているため、高脂血症による接着分子発現調節機構について、とくに遺伝子転写調節の点から検討中である。この目的のために、5'上流転写調節領域(NF-kB結合コンセンサス配列を含む)のヒトICAM-1およびVCAM-1DNA断片をルシフェラーゼレポーター遺伝子に組み込み培養糸球体内皮細胞およびメサンギウム細胞に導入(形質転換)し、酸化LDLによるNF-kBを介した転写調節を検討している段階である。ここまでのプロジェクトにより従来知られていなかった酸化LDLによるNF-kBを介しての接着分子発現機序が明らかにされる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hattori Motoshi: "Up-regulation of ICAM-1 and VCAM-1 expression cluring macrophage recruitment in lipid induced glomerular injury in ExHC rats" Nephrology. 1. 221-232 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 服部元史: "高脂血症(脂質代謝異常)による腎障害惹起メカニズム" Annual Review 腎臓 1996. 104-109 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi