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侵襲時における新エネルギー基質(ジカルボン酸)の栄養学的意義の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07770930
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関東京大学

研究代表者

山田 一  東京大学, 医学部附属病院(分), 教務職員 (50251210)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードエンドトキシン / エネルギー基質 / セバシン酸
研究概要

【目的】我々は、従来より侵襲時のエネルギー基質として外因性脂肪(脂肪乳剤)投与の有効性を証明してきた.しかし,重症感染症、重度肝障害時については多くの検討課題が残されている.そこで,より適切な脂質基質として,ジカルボン酸に着目し,エンドトキシンラットにおけるセバシン酸の代謝動態をアイソトープを用いて検討した.【方法】体重200g〜250gのWistar系雄性ラットを用いて,エーテル麻酔下に,右外頸静脈より,TPNカテーテルを挿入し,8mg/kgのLPS (LIPOPOLYSACCHARIDE W. E. Coli 005 : B5)を腹腔内投与し,TPNを開始した.対照群として,同様にTPNカテーテルを挿入し,生理食塩水を腹腔内に投与したラットを用いた.TPNの組成は,非蛋白熱量の10%が,セバシン酸になるように調整し,最初の6時間は,half strenght (125kcal/kg/day)とし,それ以降,full strenght (250kcal/kg/day)で投与した.LPS投与24時間後,[1,10-^<14>C]セバシン酸(50μCi/kg,約0.12ml)をTPNカテーテルより投与し,呼気中及び尿中の^<14>C測定(n=6)と投与後20分(n=4),1時間(n=4)の^<14>Cの体内分布の測定を行った.体内分布は血漿、脳、肺、肝臓、腎臓、膵臓、精巣、小腸、筋肉、皮膚を検討した.
【結果】^<14>CO_2の呼気排泄速度は,両群とも,最初の20分でピークに達し,その後はゆるやかに漸減する傾向を認めた.^<14>CO_2累積排泄率は,3時間で約30%であり,対照群の方が,やや高値であったが,統計学的有意差を認めなかった.体内分布試験においては,肝臓と腎臓が主な分布臓器であり,20分値における各臓器の^<14>C存在率は,LPS群で,それぞれ約13%,1.1%であり,対照群で,10%,0.97%であった.尿中排泄は,両群ともに,約50%であった.
【考察】セバシン酸の呼気中への代謝は,非常に早く,体内分布は主に肝臓と腎臓であった.代謝速度は,LPS群でも対照群に遜色なく代謝されることが考えられた.尿中排泄が約50%という問題はあるが,侵襲期における有用なエネルギー基質としての可能性が考えられた.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamada H et al: "Oxidation and tissue distribution of sodium sebacate in endotoxic rats" Clinical Nutrition. 41supl2. 37- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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