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補助化学療法後再発乳癌症例における多剤耐性遺伝子発現の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770935
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関信州大学

研究代表者

藤森 実  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (00262725)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード乳癌 / 多剤耐性遺伝子 / 分子生物学 / MDR-1 / MRP / CyclinD1 / LRP / Topoisomerase II
研究概要

乳癌・非癌部乳腺組織における多剤耐性遺伝子の発現:RT-PCR法を用いた半定量的解析
〈目的〉乳癌は固形腫瘍の中では化学療法が有効な腫瘍であるが、初期に有効であった抗癌剤が無効となる薬剤耐性現象が臨床上大きな問題となっている。そこで、臨床で得られた乳癌組織での薬剤耐性に関与する遺伝子(MDR1、MRP、TopoisomeraseII)や、さらには乳癌において高頻度で過剰発現が認められる癌遺伝子であるCyclinD1のmRNAレベルでの発現量の検討を行い、予後との相関につき解析を試みた。
〈結果〉1982年から1985年に当教室で手術を施行した、術前病期IIの乳癌組織27例(術後非再発17例、再発10例)と、対照群として最近の手術時に採取した非癌部乳腺組織10例よりtotal RNAを抽出し、RT-PCR法を用いmRNA発現量の半定量的解析を行った。その結果、MDR1は非癌部乳腺組織、非再発群乳癌組織、再発群乳癌組織の間で、その発現量に有為な差は認められなかったが、MRPは非癌部組織に比べ癌部での発現が有意に増加しており、さらに再発群で発現の多い傾向が認められた。TopoisomeraseIIは非癌部でその発現は全く認められず、癌部での発現の有意な増加が認められたが、非再発群、再発群間で有意な差は認められなかった。CyclinD1は、非再発群で再発群に比し発現量の有意な増加を認めたが、非癌部と癌部との間に発現量の差は認めなかった。
〈考察〉これまでの結果から、乳癌ではMRPが薬剤耐性機構に関与している可能性と、乳腺組織においては癌化に伴いMRPやTopoisomeraseIIの遺伝子発現の増加する可能性が推測されている。ADMを中心とした最近の多剤併用症例やLRPに関しても、現在検討中である。
〈追記〉これまでの結果につき、1995年乳癌学会総会、日本癌学会総会で報告した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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