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ヒト乳癌における放射線感受性マーカーとしての各種癌遺伝子の有用性

研究課題

研究課題/領域番号 07770955
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

米山 公康  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30255484)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード放射線感受性 / bcl-2遺伝子
研究概要

1 乳癌細胞株における放射線感受性とbcl-2遺伝子の発現と相関
ヒト乳癌細胞株(MCF-7,BT-20,MDA-MB-361,MDA-MB-231,R-27,SK-BR-3,HBL-100)について、その放射線感受性とbcl-2遺伝子の発現との相関を調べた.
放射線感受性は50mmのデイッシュに単細胞状態とした細胞株をそれぞれ10^2〜10^3個を植え付け、48時間後に0,1,2,4,8,10GyのX線を照射した.効果は照射14日後にコロニー形成法により求めた.各細胞株間には放射線感受性について有為な差は認められなかったが、感受性についてはMDA-MB-361,SK-BR-3,R27,MCF-7,MDA-MB-231の順に放射線耐性であった.放射線照射回数(実験実施回数)が少ないためさらに施行し、結果を検討中である.有為差こそないものの感受性の異なる2株についてその原因、細胞特性を検討中である.
bcl-2遺伝子の発現についてはbcl-2抗体を用いて免疫染色法により検討した.結果はMCF-7のみが陽性であり、他の細胞株ではその発現は認められなかった.発現の認められたMCF-7では放射線感受性は中等度であり、ヒト乳癌細胞株におけるbcl-2遺伝子と放射線感受性との相関は今のところ認められないと思われる.他の癌遺伝子、たとえばp53、erbB-2についても検討する予定である.
2 乳癌患者におけるbcl-2遺伝子の発現
手術ないし生検により得られた組織を用いて、前述の如く免疫染色法によりbcl-2遺伝子の発現を検討した.結果は52例に行い、40例(77%)が陽性であった.組織型ごとの発現には有為差は認められなかったが、solid-tubular ca.においてやや低い傾向がみられた.さらに多くの症例において施行し、他の予後因子との相関を検討する予定である.細胞株において放射線感受性とbcl-2遺伝子との発現に相関が認められたなら、臨床検体においても行うはずであったが今のところは予定していない.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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