研究概要 |
1.進行甲状腺癌として未分化癌3例を対象とした。癌化学療法はCDDP40mg/m^3, IV, di; ADM60mg/m^3IV di, VP 100mg/m^3 IV di-3; Pepleomyain 5mg/dim di-6; G-CSF 100mg/d, sc,d6-14を1サイクルとして,投与基準を満たす72才の女性に投与したが,かなりの副作用が出現した,具体的には嘔吐に対しAzasetren Hydrochlaride 10mg/bodyを投与し、G-CSFにも拘らず白血球は急激に1,000/mm^3以下に下降した.原因としてADM投与量が過剰と推測し2例目以下には下記のプロトロールで行った.Cisplatin 80mg/m^2 iv di, Doxorubicil 30mg/m^2 iv, di; etoposide 60mg/m^1 iv, di-5とし,3週毎に2回繰り返した.副作用はそれ程強くなかったが,症例2は投与後60日目,症例3は40日で死亡した. 新鮮標本からの2症例につき,JSR-1(ニモレイ)を抗体として免疫染色し,多剤耐性遺伝子P蛋白の発現を検討した.正常ウサギ血清にて非特異的反応を阻止した.一次抗体にJSB-1, ヒオチン標識抗マウス・ウサギ抗体による反応,ついでペルオギンダンゼ標識ストレプトアビジンによる反応,二次抗体との反応をおえた.P蛋白の発現は1例にみられた.これは症例3で比較的化学療法の効果が弱い症例であった.現在PCRにてP蛋白を検索している
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