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セレクチンを介した細胞間シグナル阻害によるラット移植心の拒絶反応制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770967
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関大阪医科大学

研究代表者

長谷川 滋人  大阪医科大学, 医学部, 助手 (00247850)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードセレクチン / 接着分子 / 同種心移植 / ICAM-1 / LFA-1 / 拒絶反応 / スルファチド / ローリング
研究概要

目的:セレクチンは拒絶反応の最初期におこる白血球のローリングを司る接着分子であり、このセレクチンの働きを阻害することにより拒絶反応を抑制することが期待される。ラット同種心移植において、セレクチン機能を阻害するとされるスルファチドを投与しさらに抗ICAM-1/抗LFA-1抗体を併用しその生着延長効果とその機序について検討した。
方法:F344→LEWの同種異所性心移植モデルを作成し、以下の各群に分けた。A群:無処置(n=7)、B群:スルファチド投与(day-1,0に1mg/rat, iv)(n=11), C群:抗ICAM-1/LFA-1抗体投与(day1,3に2.5mg/kg, ip)(n=7), D群:B群+C群(n=7)。各群のラットを移植第9日目に犠牲死させ免疫学的検索、および病理組織学的検索を行なった
結果:A群の生着日数は10.4±0.9日であったのに対し、B群は18.6±2.6日、C群は20.5±0.5日、D群は30.1±2.3日とグラフト生着の有意な延長を認めた。免疫学的検索の結果、B、C、D群ともにeffector細胞の誘導が認められた。病理組織所見ではA群に比しB群、C群、D群では細胞浸潤が抑制され、心筋構造も保たれていた。
考察:同種心移植においてスルファチドにより有意な生着延長を認めた。これはスルファチドが拒絶反応の最も初期に生ずる白血球のローリングを抑制して、グフラトへの細胞浸潤を抑制するためであると考えられた。またICAM-1/LFA-1経路の同時抑制により、より効果的な拒絶反応の制御が可能であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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