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トロンボスポンジンの癌浸潤における役割についての実験的検証

研究課題

研究課題/領域番号 07770972
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関久留米大学

研究代表者

中村 幸泰  久留米大学, 医学部, 助手 (60227949)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードトロンボスポンジン / 癌浸潤
研究概要

平成7年度の研究実施計画としてトロンボスポンジン(以下TSP)の血管組織に及ぼす癌細胞浸潤能の促進効果の検討という内容の実験計画を申請した。
当初はコラーゲンゲルを用いたヒト血管細胞の培養後、フィブリンゲルへの培養細胞浸潤実験を行いTSPの濃度別の浸潤様式の差異を観察する予定としたが、予備実験の段階でヒト血管内皮細胞(開腹手術症例の大網組織より単離)の培養が非常に安定性を欠き、実験の再現性に乏しいためこの細胞の使用を取りやめ、ラット血管内皮細胞に変更し同実験を試みた。しかしこの細胞の継代も困難であり安定した結果が得られなかったため使用を断念した。そこでブタ大動脈内皮細胞に置き換え実験再開した。この細胞の増殖様式はかなり安定しており継代も容易であったため、ブタ大動脈内皮細胞をコラーゲンゲル中で培養したものを血管壁のモデルとした以下の実験系を考案した。
1.Becton Dickinson社製のBIOCOAT MATRIGEL Invasion Chanber (No.40480)のキットを用い、ヒト大腸癌培養細胞株(CW2)による血管壁モデルへの浸潤形態を観察。
2.細胞培養液中にコントロールとしてリン酸緩衝液を加えたものとTSPを加えたものの浸潤様式、浸潤細胞数の差異を観察。
3.培養液中にTSP濃度勾配をつけた系の各々のTSP濃度による癌浸潤の程度の評価。
現在までに2.の実験でコントロール群に比してTSP付加群ではCW2の浸潤能が高くなる結果を得、3.の実験では高濃度TSP培養液の方がより高い浸潤能を有する結果を得ている(データ未発表)。今後は各実験の再現性を確認し報告する予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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