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肝臓の冷虚血再潅流障害のメカニズムおよび臓器保存に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770989
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関香川医科大学

研究代表者

濱本 勲  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (90253286)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード肝移植 / 臓器保存 / 保存再潅流障害 / 接着因子 / セレクチンファミリー / インテグリンファミリー / 免疫グロブリンスーパーファミリー
研究概要

1:従来、ラット肝の再潅流には、定圧潅流装置を用いていたが、潅流圧の維持は、マノメーターに液面センサーを組み合わせた開放系を用いており、その精度に問題があった。そこで、当該科研費により、低圧トランスデューサーを用いて、コンピュータによって潅流圧をフィードバックコントロールする2号機を制作し、下記の研究に用いた。2号機では、潅流液温もコンピュータ制御とし、その精度は格段に向上した。結果は裏面の論文、学会で報告した。
2:上記の定圧潅流装置を用いて、再潅流早期の再潅流障害の原因を検討した。
(1)University of Wisonsin(UW)液で24時間保存したラット肝を、ラットの全血を用いて再潅流し、この潅流液を用いて、無保存の肝を再潅流した。その結果、再潅流後の肝微小循環は影響を受けず、再潅流障害は、白血球の活性化などの血液側因子だけでは成立せず、臓器側の因子が必要であることが強く示唆された。
(2)白血球のローリングに関与する接着因子であるセレクチンファミリーに対するモノクローナル抗体を用いて、再潅流障害におけるセレクチンファミリーの役割について検討した。ラット肝を抗セレクチンファミリーモノクローナル抗体を含むUW液で24時間保存した後、同モノクローナル抗体を含む潅流液で再潅流した。その結果を、抗セレクチンファミリーモノクローナル抗体非添加群と比較した結果、微小循環が有意に改善されていることが明らかになった。同様の実験を抗インテグリンファミリー、および抗免疫グロブリンスーパーファミリーモノクローナル抗体を用いて行ったが、微小循環の改善は認められなかった。これらの結果より、肝の冷保存再潅流早期の微小循環障害には、接着因子の中でもセレクチンファミリーが関与していることが強く示唆された。これらの結果は表面の論文、学会で報告した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Isao Hamamoto: "Selectinfamilyisresponsible for microcirculatory disturbance after coldischemia and reperfusion of the liver" Transplantation Proceedings. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Mohammad A.Hossain: "Ameliorative effect of gabexatemesilate on disturbedmicrocirculation following prolonged cold is chemia of the liver" Transplantation Proceedings. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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