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消化器癌におけるプロサイモシンとc-mycmRNAレベルでの発現とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 07770993
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関九州大学

研究代表者

渋田 健二  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70253531)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード胃癌 / c-myc / prothymosin-α / RT-PCR
研究概要

c-mycやprothymosin-α(PTα)は細胞周期に関与する遺伝子があるが、これらの遺伝子の消化器癌の発生や進展への関与について解析した報告は少ない。そこで私は胃癌を対象にしてRT-PCR法を使って癌部と健常胃粘膜におけるnmRNA発現量を定量的に評価し、両遺伝子の細胞増殖への関与について研究した。胃癌切除60例を対象として、腫瘍(T)および正常組織(N)よりRNAを抽出後、RT-PCR法により増幅し、そのPCR産物を電気泳動して得られたc-mycおよびPTαの特異的バンドの放射活性を測定してTとNの発現量の比較を胃癌におけるmRNA発現量として算出した。また両遺伝子の発現量と臨床病理学的因子との関係、ならびに発現量の相関関係を解析した。その結果、両遺伝子は癌部、非癌部ともに全症例で発現を認め、mRNA発現量(T/N比)はc-myc:1.3±1.1、PTα:1.4±1.0でその発現量は臨床病理学的因子との間に有意な関係を認めなかった。しかしc-myc mRNAとPTα mRNA発現量との間には極めて有意な正の相関関係が認められた。(r=0.73,P<0.0001)。以上より、PTαは胃癌の発生や増殖に関わる悪性度の規定因子となるうる可能性は低いものの、胃癌組織においてはハウスキーピング遺伝子としての機能を有している可能性が示唆された。またc-mycも従来の報告のように悪性度を規定するパラメーターとして広く胃癌に適応することには問題があると思われた。なお今回、臨床胃癌組織における両者の発現量は極めて有意な正の相関関係を示していることが始めて明らかになり、in vivoのレベルでもc-mycmはPTαの転写過程に機能的に関与していること可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渋田 健二 他: "胃癌におけるProthymosin-α mRNAとc-mycRNAの定量的解析" 消化器癌の発生と進展. 17. 379-381 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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