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VEGFからみたヒト食道扁平上皮癌の悪性度診断と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 07771012
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

石 志紘  慶應義塾大学, 医学部・消化器外科, 助手 (90255472)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードVEGF / Northern blot analvsis / mRNA / 食道扁平上皮癌 / 微小血管密度 / 転移
研究概要

17種類の扁平上皮癌細胞株(TE1,2,3,4,5,6,8,9,10,11,12,13,14,15,A431,Ca9-22,NA),及び食道扁平上皮癌患者21例,42検体についてNorthern blot法によりVEGFのmRNAの発現を調べた結果以下のことが判った.
(1)17種類の扁平上皮癌細胞株全てにおいてVEGFのmRNAの過剰発現を認め,TE13,TE15,A431,NAの4株においては特に過剰な発現を認めた.(2)食道扁平上皮癌組織と正常食道粘膜組織ともにVEGFのmRNA発現を認めた.(3)臨床検体21例中5例において,腫瘍組織におけるVEGFのmRNA発現量は正常食道粘膜に比べ4倍〜26倍の高値を示し,VEGFを過剰発現した5例全てが深達度mp以上の進行癌であり,2例に術後1年以内の肝転移を認めた.(4)同じ病期群における比較において,VEGF過剰発現群は非過剰発現群に比べ転移リンパ節個数が多く,v因子,ly因子陽性率が高い傾向を示した.(5)腫瘍隣接組織中の微小血管密度は54〜164/mm^2であり,VEGFのmRNA過剰発現群と非過剰発現群の腫瘍隣接組織中微小血管密度は各々114±37,78±21/mm^2で過剰発現群の方が有意に高いことが分かった.
VEGFは腫瘍血管新生とともに癌細胞の脈管への移行を促進し,食道扁平上皮癌の生物学的悪性度に関連すると考えられ,VEGF-flt系の人為的制御による治療への応用の可能性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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