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体外循環を用いた肺移植における肺再潅流障害の抑制法に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 07771062
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

斎藤 聡  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60246551)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードHTK液 / UW液 / 心肺同時保存
研究概要

HTK液はヒスチジンによる強力なBuffering効果を持ち心肺同一保存の可能性が期待できる保存液である。我々はHTK液による24時間肺保存効果をUniversity of Wisconcin(UW)液の肺保存効果とラット摘出肺潅流モデル犬片肺移植の両モデルを用いて比較検討した。[方法]実験1はWister-Kingラット(n=15)HTK群8,UW群7に分類し,それぞれの保存液にて潅流後4℃にて24時間単純浸漬保存を行った。その後摘出肺潅流モデルにて120分間潅流し,潅流中の流入液流出液のガス分析潅流圧,平均気道内圧を測定し両群間で比較検討した。実験2は雑種成犬9頭を,HTK群5,UW群4に分類しそれぞれHTK液,UW液によって潅流後4℃にて24時間単純浸漬保存後,左片肺移植を施行した。再潅流後右側主肺動脈を遮断し動脈ガス分析肺動脈圧,Static Compianceを測定し両群間で比較検討した。両実験とも120分潅流後湿乾重量比及び肺胞II型細胞,肺血管内皮細胞の超微細構造も同様に比較検討した。[結果]両実験においてHTK群とUW群の酸素化能の比較検討では潅流開始後90分後,120分後でHTK群が有意に高値であった。平均潅流圧及び肺動脈圧は90分後,120分後にはUW群は上昇を示しHTK群と有意差を認めた。同様に平均気道内圧及びCompianceも潅流後90分,120分後にHTK群はUW群と比較し有意に低値であった。潅流120分後のDry/Wet RatioはHTK群は有意にUW群より有意に低値であった。内皮細胞II型肺胞細胞の超微細構造は24時間保存後にはHTK群では細胞質内の構造が比較的保たれてたが,UW群では崩壊した細胞と配列の乱れを著明に認めた。
[結論]1.HTK液はU-W液と比較して保存潅流後90分以降も酸素化効率低下肺動脈圧上昇コンプライアンス低下を認めず良好であった。2HTK液の良好な心保存効果を考慮し,HTK液による心肺同一保存の可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 斎藤 聡: "虚血後肺再潅流障害に対するウリナスタチンの防止効果に関する実験的検討" 日本外科系連合学会誌. 20. 117-121 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 斎藤 聡: "移植心の生理機能" 心臓. 27. 769-776 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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