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虚血性神経細胞死における遺伝子発現の変化

研究課題

研究課題/領域番号 07771083
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関東京大学

研究代表者

斉藤 延人  東京大学, 医学部(病), 助手 (60262002)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード脳虚血 / 神経細胞死 / サイクリン
研究概要

齧歯類における短時間の脳虚血後の海馬CA1領域の遅発性神経細胞死のモデルでは神経細胞死の組織像は典型的なネクローシスとは異なっており、その細胞死の課程において神経系のprogrammed cell deathと共通の経路をたどる可能性が考えられる。神経系のprogrammed cell deathのモデルでは、cell cycle関連遺伝子であるcyclin D1の発現が増加し、cell cycle関連遺伝子のバランスが変化することが細胞死と関連あるという報告がある。遅発性神経細胞死の際にもこれらのバランスの変化が神経際死に関与しているのかを調べるために、砂ネズミの5分間両側頚動脈閉塞モデルを用いてcell cycle関連遺伝子であるcyclin D1, cyclin D2, cyclin D3,及び、cdk4, cdk5の発現の変化をノーザンブロッティングで解析した。麻酔下に砂ネズミの両側内頚動脈を5分間閉塞、再開通し、一過性脳虚血をモデルを作成した。虚血後、1.5時間、3時間、6時間、12時間、24時間後にネズミをsacrificeし、脳を取り出し海馬を摘出して、mRNAを抽出した。cyclin D1、cyclin D2、cyclin D3、及び、cdk4、cdk5の各プローブは合成ologonucleotide primerを用いてRT-PCRで作成し、DNAシークエンスを読んで確認した。10ug/laneのtotal mRNAを電気泳動し、cell cycle関連遺伝子のprobeを用いてノーザンブロッティングを行った。虚血後24時間後までにはcell cycle関連遺伝子であるcyclin D1、cyclin D2、cyclin D3、及び、cdk4、cdk5のmRNA発現に有意な変化は認められないことがわかった。cell cycle関連遺伝子の発現の変化は頸部交感神経節のprimary cultureを用いた神経系のprogrammed cell deathのモデルに特異的な現象なのかもしれない。それ以外のアポトーシス関連遺伝子の発現の変化が遅発性神経細胞死に関係している可能性があるので、今後さらにそこれらの遺伝子の発現の変化も調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斉藤延人、桐野高明: "脳虚血の分子生物学" Pharma Medica. 13. 29-33 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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