研究概要 |
これまで不飽和脂肪酸の14C-Arachidonic acid(AA)、14C-Docosahexaenoic acid(DHA)をratに静注し、オートラジオグラムを用いた定量化により、脳の機能的変化が細胞内情報伝達による細胞内脂質代謝の変化としてin vivoで画像化できることを示した。そして、脳においてAA、DHAおよびglucoseはそれぞれ異なった側面から機能的変化をとらえることができた。 実際には外傷model(Fluid percussion model)を用いて非致死的脳挫傷を作成し、脂肪酸の取り込みのオートラジオグラムを作成した。現在、経時的変化のdataを測定、及び解析中である。 これら脂肪酸の脳内代謝は、phospholipase A2,Ca+,phospholipase C,GTP等に影響され、単に脂肪酸代謝の解明だけにとどまらず、外傷における神経機能の回復過程の解析に重要と思われる。
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