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ヒトグリオーマ細胞におけるGM3 gangliosideの腫瘍関連抗原としての抗原性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07771106
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

八巻 稔明  札幌医科大学, 医学部・脳神経外科, 助手 (80211621)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードグリオーマ / ガングリオシド / 抗体反応 / 細胞密度 / crypticty
研究概要

グリオーマ細胞株の中でも糖脂質分子のうちGM3のみをほぼ単独で発現しているKG-1C細胞を用いて、GM3 gangliosideの腫瘍抗原としての性質を解析した。GM3の細胞当り含量は免疫反応に十分な42.7nmol/100mgを有していた。単層培養における細胞密度がconfluentの際のGM3に対する間接蛍光免疫染色では陽性細胞がほとんど認められなかった。しかしながら細胞密度がsparseの際にはFACSでの陽性率は20%以上を示し、細胞密度の相違により、抗体反応性に変化が認められた。異なる細胞密度でのGM3含量、薄層上膜でのGM3の移動度および抗体反応性には変化がなく、過ヨウ素酸酸化を利用した細胞上でのGM3のtritiumラベルの効率にも差を認めなかった。細胞をtrypsin処理することで、膜上の蛋白、糖蛋白分子による立体障害を排除したが、やはりconfluentなKG-1C細胞では抗体反応性の回復は得られなかった。confluentの細胞を遊離させsparseな密度で再培養すると培養後3hから抗体反応が出現し始め、12hでほぼfullに回復した。confluentのKG-1C細胞のactin filamentをcytochalasin Bで脱重合させると、GM3の抗体反応性が回復した。以上を総合すると、KG-1C細胞のGM3 gangliosideに対する抗体反応性は細胞密度に大きく依存する事実が確認された。confluentのKG-1C細胞のGM3は細胞膜上に存在するが、抗体反応の不可能な物理学的配置を取っており、それは細胞膜上の他分子による立体障害によるのではなかった。GM3のcryptictyはactin fikament等の細胞骨格と関連したものである事が判明した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 前田義裕、八巻稔明他: "異なるグリオーマ細胞の細胞密度における糖脂質糖鎖抗原に対する抗体反応性の解析" 神経免疫研究. 8. 84-88 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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