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線維芽細胞成長因子受容体2の癌抑制遺伝子としての可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07771124
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

山口 文雄  日本医科大学, 医学部, 助手 (70267219)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードFGF / FGFR / chromosome10 / RNA splicing / glioma / astrocytoma
研究概要

gliomaにおいて線維芽細胞成長因子(FGF)とその受容体(FGFR)が増殖、悪化性に重要な役割をしていることについては多くの報告がある。先に我々はastrocytomaからglioblastoma multiformeへの悪性化において、FGFR2の発現が欠損していくことを報告したが、この受容体の遺伝子座であるchromosome10q26はglioblastomaで欠損することが多い。FGFR2の発現消失がchromosomeの欠損によるものかどうか検討した。方法としてglioblastoma樹立細胞株SNB-19,U373MG,U251MG,glioblastoma手術標本につきRT-PCRによりFGFR2のmRNAの発現を、同様にgenomicDNAでFGFR2遺伝子の有無をPCRにより調べた。その結果、FGFR2 mRNAの欠損が認められた標本においても、その遺伝子は存在することが確かめられた。RNAスプライシングによるmRNAの変化についても調べたがglioblastomaは報告されているFGFR2のスプライス・ヴァリアントを全く発現していなかった。これらの結果からFGFR2遺伝子の発現を抑制する因子が存在すると考えられた。glioblastomaにおいてはDNA methyltransferaseの活性が高くDNA methylationという現象が起こることが報告され、現在までも悪性腫瘍においていくつかの癌抑制遺伝子のプロモーター領域がmetylationにより転写が阻害されることが分かっている。FGFR2遺伝子が同様の機序によって転写抑制を受けているかを解明することが今後の計画であるが、ヒトFGFR2のプロモーター領域の遺伝子配列は未だ報告されておらずこれを明らかにし、methylationの有無を確かめるように現在実験を進めている。研究結果は第4回日本脳腫瘍カンファランスにて発表した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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