研究課題/領域番号 |
07771136
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶川 明義 東京大学, 医学部(病), 助手 (70260495)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 下顎頭軟骨 / 血管柄付き下顎骨異所性移植 / 内軟骨性化骨 / 咀嚼運動 / BrdU免疫組織化学染色 |
研究概要 |
頭蓋顎顔面の成長にとって重要な部位である下顎頭の軟骨形成および内軟骨性化骨に対する内的遺伝的因子と咀嚼などの外的力学的因子の役割を明らかにするため、近交系ラットを用いて新たに開発した『血管柄付き下顎骨異所性移植モデル』を使用して実験を行い、以下の結果を得た。 1 一般組織染色による観察で、移植下顎頭の軟骨細胞は不規則な分化増殖像を示し、移植14日後までにほぼ消失し、線維性化骨によって置換されるのを認めた。 2 BrdU免疫組織化学染色を用いた観察で、移植下顎頭で既に軟骨細胞に分化した細胞の成熟速度に低下は見られなかった。 3 BrdU免疫組織化学染色を用いた実験で、移植下顎頭の軟骨細胞の消退と線維性化骨による置換の見られた時期でも、増殖層の細胞増殖能に低下は見られなかった。 4 軟X線写真による形態計測で、移植下顎頭は形態を変化させながらも成長を続ける可能性が示唆された。 以上の実験結果より、下顎頭において軟骨細胞の成熟過程は内的遺伝的因子によりほぼ自律的に行われるが、未分化間葉系細胞から軟骨芽細胞への分化の過程には咀嚼運動などの外的力学的因子が大きな影響を与えていると考えられた。
|