研究課題/領域番号 |
07771164
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
武田 浩一郎 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00264549)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / 好中球 / C5aレセプター抗体 / サイトカイン / 蛍光標識細胞自動分析装置 / 関節液 |
研究概要 |
実施項目:1、慢性関節リウマチ(RA)19例に対し、膝関節液・血液を採取し、関節液にはムチンを除去した後、それぞれの検体より好中球を分離し、一次抗体として抗C5aレセプター抗体、二次抗体としてFITCで標識されたこうマウスIgG抗体をつけ、蛍光標識細胞自動分析装置(FACS)を用いてC5aレセプターを測定し、関節液中と血液中との比較を行った。 2、RA19例および、対象として変形性膝関節症(OA)5例の関節液中の、C3a、C4a、C5a、TNF-α、IL-1α、IL-1β、IL-6を測定し、RAにおける炎症性サイトカインの特徴について検討した。 結果:1、関節液と血液のC5aレセプターのMean Fluorescence Intensityを対比すると、血液より関節液がdown regulateされている症例が9例、血液と関節液が同等にdown regulateされている症例が6例、関節液より血液がdown regulateされている症例が4例であった。 2、RAにおけるそれぞれの測定値の平均はC3aで2913.1ng/ml、C4aで2563.9ng/ml、C5aで14.6ng/ml、TNF-αで88.0pg/ml、IL-1αで25.4pg/ml、IL-1β44.6pg/ml、IL-6で8121.5pg/mlであった。OAにおいては、C3aで1045.8ng/ml、C4aで1722.4ng/ml、C5aで11.6ng/ml、TNF-αで152.0pg/ml、IL-1αで11.9pg/ml、IL-1βで33.6pg/ml、IL-6で38641.0pg/mlであった。C3aについてはRAのほうがOAに比べて有意な高値であったが、従来いわれているようにIL-1やIL-6が、RAで高値であるということはなかった。今後は、それぞれデータをもとに、臨床との関連についても検討していく予定である。
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