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骨肉腫における類骨形成機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771180
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

広瀬 友彦  順天堂大学, 医学部, 助手 (20181208)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード骨肉腫 / 骨基質蛋白 / オステオネクチン / オステオポンチン / オステオカルシン
研究概要

1、in vitro cultureにおいてtotal RNAを抽出しNorthern blotを行うと、Hu09はosteonectin (ON), osteopontin (OPN), osteocalcin(OC) mRNAすべて発現し、OSTではOCのみ発現を認めた。
2、in vivoの系ではHu09をMatrigelとともに皮下注すると、2週で類骨を形成し、osteonectin (ON), osteopontin (OPN), osteocalcin(OC) mRNAの発現もin situ hybridizationにより明らかとなった。6週で成熟した骨を形成し、OPNは骨基質の中に埋まっている骨細胞様の腫瘍細胞に高率に発現し、OCは骨の周囲を取り囲む骨芽細胞様の腫瘍細胞に発現が高かった。ONはそのどちらの細胞にも発現がみられた。OSTを同様にMatrigelとともに皮下注すると類骨形成はみられず、OCの発現も認めなかった。ONの発現は1週から認めたが、腫瘍細胞ではなく、周囲の間質の線維芽細胞様細胞に発現していた。OPNは腫瘍の間質や腫瘍巣内の細胞にところどころ発現し、特に腫瘍壊死部の付近に発現を強く認めた。MG63では週令が経過しても腫瘍の増大は認めず、OPN, OCの発現はみられなかった。ONはわずかに腫瘍周囲の線維芽細胞様細胞に発現が見られた。対照として用いたHT1080はON, OPN, OCいずれも発現を認めなかった。
3、今回の結果ではHu09において腫瘍性骨形成過程における非コラーゲン性骨基質蛋白の発現は形態的な面から膜性骨化で観察されたものと類似していた。Hu09においていn vivoの系を用いることで、in vitroでもみられた非コラーゲン性骨基質蛋白mRNAの発現を、より腫瘍細胞を分化させた形で観察することができた。in vivoにおいて非骨形成性の腫瘍OSTではHu09とは全く異なった発現形態をとることがわかった。今後、この系を用いていろいろなreagentを作用させることにより骨肉腫の分化誘導について調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 原 章: "骨肉腫細胞株の骨形成過程における非コラーゲン性骨基質蛋白mRNAの発現解析-in situ hybridization法を用いて-" 日整会誌. 69. S1622- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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