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急性アシドーシス時の血漿カリウム上昇に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771204
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関山形大学

研究代表者

三浦 美英  山形大学, 医学部, 助手 (50241716)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード肝灌流 / カリウム / 呼吸性アシドーシス / 麻酔薬 / アドレナリン / β遮断
研究概要

本研究では、モルチモア型肝灌流を用いて急性呼吸性アシドーシス時、および各種薬剤投与時の灌流液中のカリウム濃度(K)の変化について検討した。ウイスター系のラットを用い肝灌流のみの対照群、高CO_2(CO_2)群、アドレナリン(Ad)群、ハロセン(H)群の4群および前記の各群にプロプラノロールを投与したβ遮断の4群(β-対照、β-CO_2、β-Ad、β-H)のけい8群につき実験を行った。肝灌流開始の30分後にそれぞれの群に従い、15%CO_2、2000pg/mlのAd、1%のHを負荷した。
灌流液中のpHは各種負荷前7.33前後で群間に有意差はなく、対照、β-対照とも経過中ほとんど変化しなかった。高CO_2の両群では投与とともに急激に低下し灌流液中のpHはほぼ7.00となった。Ad両群は徐々に漸減し3時間で約7.25となった。Hの両群は直接的に低下し3時間で約7.2となった。
灌流液中のKは各種負荷前は5.4mEq/lで群間には有意差はなかった。各群とも直接的に上昇し、3時間後には対照群6.18、CO_2群5.96、Ad群5.97、H群7.22であり、H群が他の3群より有意に高く、また、対照群はCO_2群、Ad群よりも高値であった。β遮断の各群はいずれも更に高値となった。
pHとKの間には対照群とAd群、H群で強い負の相関が認められた。しかし、Ad群ではpH低下によるK上昇が抑えられる傾向にあった。また、呼吸性アシドーシスではpH低下とK上昇の相関は認められなかった。β遮断の影響はAd群では認められたものの、他の負荷条件では明らかではなかった。以上の結果から肝灌流そのものの非生理的条件に実験結果が影響されること、および呼吸性アシドーシス時の血漿K上昇にはpH以外の要因が作用していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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