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肺高血圧血管におけるサイクリック・アデノシン一リン酸を介する弛緩反応

研究課題

研究課題/領域番号 07771228
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関三重大学

研究代表者

丸山 淳子  三重大学, 医学部, 助手 (50263017)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードcyclic-AMP / 肺高血圧症
研究概要

ラットの低酸素性慢性肺高血圧摘出肺血管をもちいて、細胞内cyclic-AMPの上昇を引き起こす薬物の用量作用曲線から、各々の弛緩反応を検討した。
1.イソプロテレノールに対する弛緩反応:コントロールでは、濃度依存性に弛緩反応がみられたが、肺高血圧ラットでは、ほとんど弛緩せず、すべての濃度において、弛緩反応の抑制が認められた。
2.NKH477,forskolinに対する弛緩反応:NKH477について、コントロールにおいては濃度依存性の弛緩反応がみられ、最大弛緩は93%であった。肺高血圧血管でも濃度依存性弛緩反応がみられたが、その程度はコントロールに比較して抑制されており、最大弛緩は72%であった。forskolinについては、コントロールにおいては濃度依存性の弛緩反応がみられたが、肺高血圧血管では弛緩反応は抑制され、最大弛緩は68%で、NKH477と有意差はなかった。
3.Amrinoneに対する弛緩反応:コントロールにおいては低濃度では弛緩反応が起こらなかったが、高濃度では濃度依存性の弛緩反応がみられた。肺高血圧血管では最高濃度ではじめて弛緩反応が引き起こされ、最大弛緩は、コントロール57%、肺高血圧47%と有意差は認められた。
以上のことから、慢性肺高血圧血管でのcyclic-AMPを介する弛緩反応は、ベータ受容体レベルでの障害が強くadenylate cyclase活性化以下のレベルの障害は軽度であること、また、弛緩物質に反応して上昇したcyclic-AMPは、正常血管と比較して減少していることが推定された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 丸山一男: "肺高血圧血管におけるサイクリックAMPを介する弛緩反応" 日本麻酔学会誌(抄録). 249- (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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