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痛み刺激による前癌遺伝子由来蛋白の発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771253
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

中村 禎志  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60217859)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードFos / 反復刺激
研究概要

実験1:ホルマリンの反復刺激についての実験において、右足底への反復投与では、脊髄広角のFos陽性細胞数、発現部位ともにホルマリン1回投与群と比較して変化はなかった。これは、ホルマリンによる組織破壊のために、2回目の刺激が十分な疼痛刺激とならなかったためと思われる。したがって、2回目のホルマリン刺激の部位を反対足へと変えてみた。最初に右足底へ、2時間後に左足底にホルマリンを投与した。この実験では、脊髄の左のFos発現が、抑制され、その効果は、I、II層に強かった。先行する痛み刺激があると、2回目の刺激によるFos発現は抑制されることがわかった。Fos Bの発現には変化はなかった。
実験2:オピオイドを前処置で投与しておいた場合は、Fosの発現が、左右ともに抑制されるため、Fos発現の変化には有意差を見いだせなかった。ナロキソンで前処置を行い、モルヒネの効果は拮抗しておくと、再び、このFosの抑制効果は出現した。Fos Bの発現はモルヒネの投与によっても変化はなかった。
ホルマリンによるFos発現は、オピオイドによって抑制され、その効果はI、II層よりもV、VI層に強かった。しかし先行するホルマリン刺激による抑制効果は、I、II層にみられる。先行する痛み刺激があると、Fosの発現に変化が現れる現象は、どのような機序であるかは不明であるが、過去に報告された細胞の発射活動にみられたdiffuse noxious inhibitory controlと関連があるかもしれない。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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