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細胞膜受容体結合型酵素を介した血管平滑筋の弛緩に対するハロタンの影響

研究課題

研究課題/領域番号 07771262
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

水本 一弘  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (50239258)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード血管平滑筋 / 揮発性麻酔薬 / adenylate cyclase / guanylate cyclase
研究概要

ハロタン(HAL)は、血管平滑筋細胞(VSM)内のsoluble guanylate cyclaseに作用して、一酸化窒素〜soluble guanylate cyclase〜cGMPを介した弛緩を抑制することが報告されているが、細胞膜結合型酵素であるparticulate guanylate cyclaseに対する作用は明らかにされていない。今年度、我々は、膜結合型酵素であるparticulate guanylate cyclasおよびadenylate cyclaseを介した血管平滑筋の弛緩に対するHALの影響を検討した。
【方法】(1)摘出家兎腎動脈および上腸間膜動脈(SMA)の内皮除去リング状標本Krebs Ringer液中に3gの静止張力で懸垂し、その等尺性張力変化を記録した。フェニレフリン(3×10^<-7>M)で前収縮させ、ニトロプルシッド(SNP,10^<-9>〜10^<-6>M)、心房性Na利尿ペプチド(ANP,10^<-11>〜10^<-8>M)およびプロスタグランディンI_2 (PGI_2,10^<-9>〜10^<-6>M)の累積投与のよる弛緩反応を、HAL2%存在下、非存在下で記録した。(2)SNP10^<-6>M、ANP10^<-7>M投与15分後の腎動脈VSM中cGMPおよびPGI_210^<-7>M投与5分後のSMA中cAMPの変化をそれぞれHAL2%存在下、非存在下でラジオイムノアッセイ法により測定した。
【結果】(1)HALは、腎動脈において、SNPによる濃度依存性の弛緩を有意に抑制したが、ANPによる弛緩には影響しなかった。また、SMAにおけるPGI_2による濃度依存性の弛緩に対しても、HALは影響しなかった。(2)cGMPおよびcAMPは、それぞれSNP、ANPおよびPGI_2投与後に有意に増加した。HALはこの増加に関してSNPに対しては有意に抑制したが、ANPおよびPGI_2に対しては影響しなかった。
【結論】HALは、VSMの膜結合型酵素であるparticulate guanylate cyclaseおよびadenylate cyclaseに対し、アゴニストとの結合および酵素作用自身のいずれに対しても影響しないことが示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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