研究概要 |
雄のWister系ラットを用い,以下の4群に分けて処置を行った. a群 cyclophosphamide 20mg/kg投与した3日後,連日3日間G-CSFまたはM-CSFを投与した後,E.coli.を投与した群. b群 cyclophosphamide 20mg/kg投与した3日後,連日3日間生理食塩水を投与した後,E.coli.を投与した群. c群 生理食塩水を前処理した3日後,連日3日間G-CSFまたはM-CSFを投与した後,E.coli.を投与した群. d群 生理食塩水を前処理した3日後,連日3日間生理食塩水を投与した後,E.coli.を投与した群. E.coli.を投与した後,経時的に6時間目まで,血行動態(心拍数,動脈血圧)を測定した.心拍数,血圧の変化は4群間で有意な差は認められなかった. E.coli.投与後,5日間生死を観察すると,致死率はcyclophosphamide投与群は投与していない群に較べて有意に高値を示した.しかし,コロニー刺激因子の投与は致死率に対して影響を与えなかった. コロニー刺激因子を投与した後の,経時的な血清TNF-αと1L1-βの変動,臓器障害の程度については病理学的な検索を含め現在検討中である.
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