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腎細胞癌の血行性転移に関する基礎的研究-腎癌細胞の血管内皮細胞への接着、浸潤、増殖におけるVLA-4/VCAM-1経路の役割について-

研究課題

研究課題/領域番号 07771293
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関新潟大学

研究代表者

斎藤 和英  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (20262438)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード腎細胞癌 / 血行性転移 / 血管内皮細胞 / VLA-4 / VCAM-1 / TNF-α / IL-4
研究概要

(1) 正常腎の近位尿細管上皮細胞にはみられないα4β1インテグリン(VLA-4)が腎細胞癌では高率に発現しており、遠隔転移の有無との間に臨床的に有意の関連が認められること、腎癌細胞株でもVLA-4が高率に発現していることを明らかにした。
(2) 次に血管内皮細胞におけるVCAM-1の発現とサイトカイン処理による変化を、蛍光抗体法、フローサイトメトリー、免疫沈降法を用いて蛋白レベルで調べたところ、無刺激では血管内皮細胞上にはほとんど発現されていないVCAM-1が、TNF-α、IL-4刺激によって一過性に強く発現されてくることがわかった。このことはRT-PCR法を用いた解析によって、遺伝子レベルでも確認された。
(3) さらにVCAM-1のリガンドであるVLA-4をもつ腎癌細胞株の血管内皮細胞への接着はこれらのサイトカイン刺激によって飛躍的に高まることが明らかになった。また、この接着は抗VLA-4抗体、抗VCAM-1抗体によって強く抑制されることから、両者の接着にはVLA-4/VCAM-1分子が強く関与していることが示された。
以上より、腎細胞癌の血行性転移にはVLA-4/VCAM-1分子ならびにTNF-α、IL-4といったサイトカインが重要な役割をはたしていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 冨田善彦、斎藤俊弘、斎藤和英、追手巍、清水不二雄、佐藤昭太郎: "Possible significance of VLA-4(α4β1)for hematogenous metastasis of renal-cell Cancer" International Journal of Cancer. 60. 753-758 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 冨田善彦、斎藤和英: "ヒト腎癌の血行性転移におけるインテグリンα4β1(VLA-4)VCAM-1の役割" 日本臨床. 53. 1666-1671 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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