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犬尿道における非アドレナリン非コリン性神経の局在の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07771294
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関信州大学

研究代表者

西澤 秀治  信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (60262713)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード犬尿道平滑筋 / 一酸化窒素 / 非アドレナリン非コリン性神経 / カプサイシン / 神経ペプチド / 平滑筋弛緩反応 / カプサイシン感受性知覚神経
研究概要

1)神経切離実験による非アドレナリン非コリン性(NANC)神経の局在の解明
雌成犬で片側の下腹神経、骨盤神経を切離、2週後に尿道の右、左半で平滑筋標本を作製した。ノルエピネフリン(NE)に対する濃度反応曲線は神経切除側、健側で有意差はなかった。NE10^<-5>Mによる前収縮下で経壁電気刺激を行ったところ周波数依存性のNANC弛緩反応がみられ、この弛緩はNOS阻害剤のL-NAMEで抑制された。この反応には切除側、健側間で有意差はなかった。
2)非NO弛緩反応の神経伝達物質
犬尿道の平滑筋切片に対する高頻度(16Hz,32Hz)の電気刺激ではL-NAMEで抑制されない持続性の弛緩が残存した。テトロドトキシン(TTX)3×10^<-7>Mの存在下ではすべての弛緩は抑制された。尿道平滑筋切片に対するCGRP,ATP,PACAP,GABAの投与では有意な弛緩は得られず、SP投与では収縮がみられた。VIP投与では濃度依存性に弛緩がみられた。しかし、この弛緩はTTX抵抗性であった。VIPの拮抗剤VIP10-28の存在下では高頻度(16Hz,32Hz)の電気刺激による弛緩反応を抑制できなかった。
3)カプサイシン感受性知覚神経の関与
NE10^<-5>Mによる前収縮下でカプサイシン5×10^<-6>Mを投与したところ弛緩反応がみられた。このカプサイシンによる弛緩はTTXで抑制されなかった。しかし、L-NAME存在下では弛緩は抑制された。NK1受容体拮抗薬RP67580,NK2拮抗薬L659877,CGRP(8-37),VIP(10-28)は有意な抑制効果を示さなかった。
まとめ 犬尿道のNANC神経の局在はこの実験では解明できなかった。非NO弛緩反応の神経伝達物質を確定することはできなかった。尿道のカプサイシン感受性知覚神経の刺激で尿道平滑筋が弛緩し,これはNO系を介することが示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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