研究概要 |
65kDa heat shock proteinのcDNAよりcoding lesionを制限酵素にて切り出したのちexpression vector (pCEXV3)に遺伝子の組換えを行い、recombinant plasmidを作成した。このrecombinant plasmidを3種類のcell line (B16F10, MBT2, RenCa)にリン酸カルシウム法にてSV2neoとco-transfectionしたのち、G418にてselectionを行い遺伝子導入株を選択した。得られた遺伝子導入株それぞれについて65kDa proteinのexpressionを我々の開発したmonoclonal antibodyを用い、Western Blotting法にてscreeningし、いくつかの65kDa protein産生株を選択した。発現に関してはPCR, Southern blottingおよびNorthern blottingにて確認を行った。これら65kDa protein産生株をsyngeneic hostに皮下接種したが、造腫瘍性に関しては変化が認められなかった。皮下接種と同時にBCGを腹腔内投与し、immunizationからtumor rejectionを試みたが若干の差は認められたものの統計学的に有意ではなかった。現在BCGをpreimmunizationすることにより抗腫瘍効果の増強を試みている最中である。またcell lineの投与経路を変えることにより(腹腔内もしくは静脈内投与)hostのimmune responseに変化があるかどうか検索中である。
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