研究概要 |
MDCK細胞をチャンバースライドで培養し、confluentに達したところでグリオキシル酸,COM結晶,各種サイトカインを培養液中に添加し,3,7,14日後に10%中性ホルマリンで固定した後、ヒトOPNモノクローナル抗体を用いてABC法で免疫染色した.さらにWestern blottingもおこなった。 サイトカインのなかでも、IL-1βとTNFα投与群でOPNの発現が(免疫染色、Western blotting)増強していた。グリオキシル酸,COM結晶ではOPNの増強は認めなかった。 以上の結果より、遠位尿細管(MDCK細胞)でのOPNの発現が増強するのは蓚酸カルシウム結晶やその前駆物質の直接作用ではなく、サイトカインの調節を受けていることが示唆された。
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