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腎細胞癌に対する免疫療法の分子機構:標的分子としてのエリスロポエチン

研究課題

研究課題/領域番号 07771338
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関久留米大学

研究代表者

宮島 次郎  久留米大学, 医学部, 助手 (00219784)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード腎細胞癌 / 免疫療法 / エリスロポエチン / LAK細胞 / TIL
研究概要

エリスロポエチン(以下EPO)産生腎細胞癌がIL-2+IFNαの免疫療法に高いレスポンスを示したと言う報告より、EPOの発現が免疫担当細胞の標的分子となっている可能性、及び腎細胞癌におけるEPOの発現が免疫療法を行う上で重要な指標と成り得る可能性を示唆している。今回我々は、EPOの発現が免疫担当細胞(lymphokine activated killer cells 以下LAK、fumor infiltrating lymphocytes 以下TIL)の標的分子と成り得るか検討した。
腎摘出術により採取した腎細胞癌25例について、そのmRNAレベルでのEPOの発現を調べると、25例中9例(36%)においてEPOの発現が認められ、さらにそのうち培養可能であった17例中5例(30%)において培養上清中にEPOの産生が認められた。上記症例において、EPOの発現、産生の有無におけるLAK細胞の感受性の違いを比較すると、EPOを発現、産生している腎細胞癌は、そうでないものに比べ、LAK細胞に高い感受性を示した。この事より、EPOの発現が標的分子として認識されている可能性が示唆された。さらに、EPOを発現、産生していない細胞にEPOの遺伝子を導入し、EPOを発現させることにより免疫担当細胞の感受性を高めることができればEPOが標的分子として認識されている可能性をより証明できると考え、EPOの発現、産生していないKRC1(腎細胞癌細胞株)、KUR11(腎細胞癌初代培養)、COS7、にEPOの遺伝子を導入し、stableにEPOを産生する系を樹立した。そしてEPOを発現させることによりLAK細胞や、TILの感受性を増加させることができた。これらの実験より、腎細胞癌上のEPOの発現が、免疫担当細胞の標的分子と成り得る可能性が示唆された。以上の研究結果は、第83回日本泌尿器科学会総会、第54回日本癌学会総会、第47回西日本泌尿器科学会総会シンポジウムにおいて発表した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮島次郎: "腎細胞癌における免疫療法の分子機構:標的分子としてのエリスロポエチン" 西日本泌尿器科. 58巻(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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