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ヒト配偶子受精カルシウム反応の受精能評価法への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771352
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 敏博  東京大学, 医学部(病), 助手 (80219063)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード哺乳動物卵 / 受精カルシウム反応 / 体外受精・胚移植
研究概要

第1に、これまで行ってきた、ヒロ卵における受精時細胞内カルシウム増加反応(受精カルシウム反応)の解析を進めた。方法としては、体外受精・胚移植にて未受精に終わった卵と夫精子とを、患者夫婦の同意を得た後に材料として用い、卵の透明帯を酵素処理にて除去した後に、カルシウム結合制御蛍光色素であるFura 2をAM体の形で卵内に取り込ませ、特定波長をもった異なる2種類の紫外線を照射し、励起される蛍光の強度の比の変化から細胞内カルシウム濃度の変化を観察した。この方法により受精カルシウム反応の出現と、事前に行った体外受精・胚移植における受精率との間に相関が認められるか否かを検討した。体外受精・胚移植における受精率を、未受精群(A群)・受精率の低い群(B群)・受精率の高い群(C群)の3群に分類し、それぞれの群における受精カルシウム反応の出現率をみると、A群では出現率は低く、逆にC群では高く、B群では両者の中間の値をとった。すなわち、受精カルシウム反応の出現率と体外受精・胚移植における受精率とには相関が認められた。体外受精・胚移植における受精率は、精子受精能により規定されるところが大きく、従って受精カルシウム反応は精子受精能の新しい評価法となると考えられた。
第2に、別な精子受精能の評価法として、精子のアクリジン・オレンジ染色法の検討を行った。その結果、本法による染色パターンと、体外受精・胚移植における受精率との間に相関が認められた。従って本法も精子受精能評価法として有用であると判断された。
以上2つの方法を採用することにより、精子受精能評価がより正確に行えるようになうと期待される。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤原敏博・武谷雄二: "受精現象とカルシウム" 医学のあゆみ. 175. 824-825 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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