研究課題/領域番号 |
07771369
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
板倉 敦夫 名古屋大学, 医学部, 助手 (70262897)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 未熟児 / 脳室周囲白質軟化症 / flip flap / 出生前受傷 |
研究概要 |
本研究は、動物実験により母獣ならびに胎仔にその危険因子を外部より加え、胎内脳損傷モデルを作成を試みるものであるが、ヒトと動物では、胎児脳の発達経過が異なるため、小動物ではヒトと同様の未熟児胎児脳損傷モデルの作製が困難であった。そこで当研究の臨床的意義を高めるためにまず、過去6年間の早期産児103例の神経学的予後と脳病変ならびに胎児心拍モニタリングを後方視的に解析した。それによると従来胎児仮死徴候とされていたdecelerationやlong term variabilityの減少と後障害未熟児の特徴的な病変である脳室周囲白質軟化症(PVL)の発症とは無関係であった。しかしこれまで明確な指摘がなされていないlong term variabilityが増加し、base-lineの同定が困難になる状態が認められ、これを ″flip flap″ と呼びさらに検討を加えた。flip flapは21例にみられ、またPVLを発症した児(19例)の中で10例にこのflip flapがみられたが、いずれも胎児仮死に陥ることなく出生後発症し、本研究の目的である仮死を伴わない未熟児の脳損傷との関係が示唆された。
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