研究概要 |
1.ホルモンの子宮頚部由来不死化細胞株あるいは子宮頚部腺癌株における影響 子宮頚部円柱上皮由来不死化細胞株(HEN-18),子宮頚部扁平上皮由来不死化細胞株(HEC-18)、子宮頚部腺癌株(HeLa)にエストロゲン、プロゲステロンをそれぞれ加えて培養し、その増殖能の変化を調べた。これらの細胞株においては、それらの影響は確認できなかった。 2.tumorigenic cell lineの作製 1)子宮頚部由来不死化細胞株(HEN-18,HEC-18)にタバコ抽出液を加えて培養することによってtumorigenic cell lineの作製を試みた。現在のところ、HEC-18においてtumorigenic cell lineを作製することに成功した。ヌードマウスにおいてこのcell lineは扁平上皮癌を形成した。その詳細は、現在検討中である。 2)子宮頚部由来不死化細胞株(HEN-18,HEC-18)に子宮頚癌発癌におけるco-factorの候補の一つと考えられているHerpes simplex typeIIのDNAをトランスフェクトして、変化を調べた。organotypic epidermal raft culture systemにおいては、トランスフェクト後のcell lineで、その異型の程度が増強しているのが観察された。現在、anchorage-dependent growth、in vivo tumorigenicity等についても検討中である。
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