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妊婦末梢血中の胎児細胞による出生前遺伝子診断

研究課題

研究課題/領域番号 07771419
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

関沢 明彦  国立精神・神経センター, 精神保健研究所・精神生理部, 研究員 (10245839)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード出生前診断 / 遺伝子診断 / 妊婦末梢血 / 有核赤血球
研究概要

胎児遺伝性疾患の出生前診断は主に羊水穿刺、絨毛採取などにより胎児細胞を採取し行われているが、これらの手技が流産の原因となることがある。今回、より安全な胎児遺伝子診断法として、妊婦末梢血中に極少量存在する胎児由来の有核赤血球に注目し、妊婦末梢血中より有核赤血球を回収し、Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)などの遺伝性疾患の出生前診断に応用する方法の確立を試みた。
胎児細胞の分離は、妊婦8-20週の妊婦より末梢血7mlを採血、Percoll不連続密度勾配遠沈法で有核赤血球を含む分画を分離し、塗沫染色し、顕微鏡下で有核赤血球を同定し、その単一細胞をmicromanipulatorで選択的に分離、DNAを抽出しPrimer extension pre-amplification(PEP)法にて単一細胞に由来するDNA全体を増幅した。そして、そのPEP産物の一部で、ZFX/ZFY遺伝子による性別診断およびDuchenne型筋ジストロフィー(DMD)のジストロフィン遺伝子exon4,8,12,45,48,50,51領域について遺伝子欠失の有無についての診断を可能にした(Neurology,1996;掲載予定)。さらに、胎児のRh式血液型診断についても同様の方法を応用し、診断可能にした(Obstetrics and Gynecology,1996;掲載予定)。
この方法は、妊婦末梢血より有核赤血球を回収し、胎児由来である事を性別診断することで証明した後、同時に多種の遺伝子診断を行う事を可能にする方法である。また、本法は妊婦の6週頃からと早期より診断可能なこと、検査自体が母体、胎児双方にとって無侵襲的であることなど利点を有しており、次世代の出生前診断法と考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Sekizawa et al.: "Prenatal diagnosis of Duchenne muscnlar dystrophy using a single fetal nucleated erythrocyte in maternal blood" Neurology. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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