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ヘルペスウイルス再活性化と特発性顔面神経麻痺発症に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771420
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関北海道大学

研究代表者

古田 康  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (60261301)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードベル麻痺 / HSV / VZV / PCR
研究概要

1.交代性顔面神経麻痺症例における単純ヘルペスウイルスの検出 交代性顔面神経麻痺2症例について、PCR法を用いて発症早期と治療経過中の唾液・涙液よりHSV-1の検出を試みた。2症例ともに治療経過中に唾液または涙液からHSV-1が検出されたが、発症早期にはHSV-1の再活性化は検出できなかった。麻痺発症後に麻痺に伴うストレス、ステロイドの使用等が契機となりHSV-1が再活性化したことが疑われ、麻痺発症とHSV-1再活性化の関連は明らかにできなかった。
2.Bell麻痺患者におけるHSVの唾液中の排出 Bell麻痺患者の唾液を採取し、再活性化したHSV-1の排出の有無を検索した。Bell麻痺患者では20例中5例(25%)の症例でHSV-1が検出された。このうち発症7病日以内に検出されたのは3例、それ以降に検出されたもの2例であった。発症5日目に検出されたが、治癒とともに検出されなくなった症例が1例みられた。発症早期にHSV-1が検出された症例では、発症との因果関係が濃厚であるが、治療経過中に検出された症例では、麻痺に伴うストレス、ステロイド剤の投与が再活性化の原因とも考えられる。今後、HSV抗体価陽性の健常人についても調べ比較する必要があると思われた。
3.PCR法を用いたzoster sine herpeteの診断 初診時にBell麻痺と診断された症例におけるVZV再活性化をPCR法を用いて検索することにより、zoster sine herpeteの診断を試みた。咽頭ぬぐい液からは27例中4例(15%)でVZVが検出された。末梢血は15例で調べたが、VZV DNAが検出された症例はなかった。PCR法を用いたVZV再活性化の診断は、ウイルスを直接的に検出する方法である点、血清検査より早期に診断可能である点で有用である。またzoster sine herpete症例ではウイルス血症を呈していることが少なく、末梢血よりは咽頭ぬぐい液を検査したほうが良いことが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 古田康: "交代性顔面神経麻痺症例における単純ヘルペスウイルスの検索" Facial Nerve Research. 15. 49-52 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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