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嗅覚系の加令変化に関する組織化学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 07771437
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関金沢大学

研究代表者

三輪 高喜  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (20229909)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード神経成長因子 / 脳由来神経栄養因子 / ニューロトロピン3 / 嗅覚 / 免疫組織化学
研究概要

マウス嗅上皮および嗅球における神経栄養因子受容体の発現を,発達期から老化時まで経時的に,免疫組織化学的に観察した.用いた抗体はtrkA,trkB,trkCに対する抗体で,それぞれ神経成長因子,脳由来神経栄養因子,ならびにニューロトロピン3の高親和性受容体に対する抗体として使用されているものである.
その結果,trkA(高親和性神経栄養因子受容体)の発現は胎生14日から老化時まで嗅細胞,嗅球糸球体に認め,中でも胎生16日目が最も発現が強く,成熟するにつれ,また,老化にともない発現は減少した.その間,発現が強い時期においては,嗅細胞の細胞体および軸索に発現していたが,発現の弱い老化マウスでは,細胞体での発現はわずかで,神経軸索(嗅神経繊維束)にのみ発現を認めた.trkB(高親和性脳由来神経栄養因子受容体)は全期間を通して発現を認めなかった.trkC(ニュウロトロピン3受容体)は胎生18日から生後3日にかけて嗅球に発現を認めたが,嗅上皮には発現を認めなかった.
以上の結果から,嗅覚伝導路の発達,成熟ならびに生存維持には神経成長因子が重要な役割を演じていることが推察された.
また,抗神経成長因子抗体を用いた実験も同時に行ったが,意義ある結論は得られなかった.
その他,カルノシン,神経接着因子,PCNA,セロトニンならびにドパミンに対する抗体を用いて同様の研究を現在行っているところである.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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