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慢性副鼻腔炎、滲出性中耳炎に対する14員環マクロライド系抗生剤の有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07771444
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

仲谷 茂  島根医科大学, 医学部, 助手 (20263543)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード14員環マクロライド系抗生物質 / 慢性副鼻腔炎 / 少量長期投与療法 / NK細胞活性
研究概要

16歳以上70歳未満の肝・腎機能に障害を持たない慢性副鼻腔炎症例12例を対象に14員環マクロライド系抗生物質投与前および通常投与量の半量にて3カ月継続投与後の血液および鼻汁を採取した。血清中のサイトカイン、免疫グロブリン、C3、C4、CD4細胞、CD8細胞、NK細胞活性量の測定値の変化は、免疫グロブリンにおいてはIg-G量が、前1751±375mg/dl、後1602±345mg/dlと有意な低下を認めたが、他の免疫グロブリンについては有意な差は見られなかった。C3、C4、CD4細胞、CD8細胞量においては投与前後での有意な変化は見られなかった。NK細胞活性については前43.9±22、後41.9±19と有意な差ではなかったが、症例ごとの重症度、臨床効果別に分類して検討したところ、軽症例(4例)では前38.3±11.5、後21.0±9.7、中等症例(5例)では前28.2±7.0、後43.8±5.6、重症例(3例)では前77.7±0.8、後66.5±6.3という結果が得られた。サイトカイン量の測定では投与前後においての変化は見られなかった。マクロライド療法における全身的な免疫学的作用の1つとしてNK細胞活性の変化が認められ、重症度、臨床効果の差により上昇あるいは低下を示したことより単に免疫賦活にのみ働くのではなく、免疫の調整作用があるのではないかと推察した。
鼻・副鼻腔粘膜での局所への免疫作用の検討としては、鼻汁中の免疫パラメーターの測定を行ったが、鼻汁量および粘稠性の差がみられ、安定した測定が困難であったため有効なデータの収集には至らなかった。また、滲出性中耳炎症例での検討は症例数が少なかったため今回の研究より除外した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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