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内耳における複合糖質とその糖鎖構造に関する組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771460
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

鳥原 康治  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30264386)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード移行帯 / ポリシアル酸 / 陰性荷電部位 / MAb735 / 抗N-CAM抗体 / 非焦点レーザー走査型顕微鏡
研究概要

カチオン化コロイド金と各種のグリコシダーゼ処理を組み合わせて蝸牛管側壁での陰性荷電部位を検討し、また銀増感処理を施し可視化することで走査電顕により表面上の分布を観察した。
1、辺縁細胞の内リンパ腔表面には陰性荷電部位を認めなかったが、らせん隆起表面の内リンパ腔表面には認めた。各種グリコシダーゼ処理により、らせん隆起表面細胞膜の陰性荷電は主としてコンドロイチン硫酸によるものであることが判明した。
2、血管条の内リンパ腔表面には陰性に荷電しているらせん隆起の上皮細胞群が入り込んでおり、さらにこのらせん隆起と血管条との境界線上には、らせん隆起上皮細胞の形態を示しながらも辺縁細胞と同様に細胞表面に陰性荷電部位を検出できない中間的な細胞を存在し、蝸牛管内リンパ腔表面には酸性複合糖質に関して移行帯が存在することが推定された。
本研究でらせん隆起と血管条の内リンパ腔表面で陰性荷電状態に差異を認め、吸収部位としてのらせん隆起と産生部位としての血管条の役割が推測された。またその境界に、辺縁細胞とらせん隆起上皮細胞の移行帯細胞とも言える中間的な細胞が存在していることが明らかとなった。
α2,8ポリシアル酸に対する特異抗体(MAb735)と神経細胞接着因子(N-CAM)に対する特異抗体を用いてモルモット内耳でのポリシアル酸の検出をも比較検討してみた。
らせん神経節細胞の膜周期、らせん板縁の歯間細胞で共に強く染まった。血管条では辺縁細胞、中間細胞及びそれらの細胞膜上で部分的に染まったいる部分を共に認めた。血管条血管は染まらなかった。蝸牛軸血管に分布する自律神経終末をMAb735のみが染色した。蝸牛軸の血管は神経支配を受けて機能していることを反映していることを確認できたもの考える。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Koji Torihara: "Anionic sites on the cochlear duct wall" Proc.Sendai Symposium. 5. 49-52 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 森満 保: "内耳血管の陰性荷電部位" 厚生省特定疾患急性高度難聴調査研究班平成6年度研究業績報告書. 21-22 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 森満 保: "ポリシアル酸の蝸牛内検出の試み" 厚生省特定疾患急性高度難聴調査研究班平成6年度研究業績報告書. 23-24 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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