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声帯麻痺治療のための音声調整装具の実験的・臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771468
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

小川 佳伸  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20204092)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード声帯麻痺 / 甲状軟骨形成術 / インプラント / チタニウム / 18K / 声帯位の調整
研究概要

1、装具の試作 硬質プラスチックと軟性シリコンの組み合わせで作製を予定していた声帯麻痺治療のための音声調整装具(インプラント)は、麻痺声帯の位置を調整するために約1cmの幅で軟性シリコンの伸展を必要とする。そのため現在市販されている株式会社「高研」製の硬度、軟、中、硬の3種類のシリコンを用いてモデルを作製した。しかしどの堅さにおいてもシリコンの伸展度は満足できるものではなかった。そのため可動部分に成形したシリコンブロックを用いるのではなく、現在市販中のシャーリ-社製のチタニウムマイクロプレートとチタニウムスクリュー(ネジ)を用いることで検討を加えた。
(1)甲状軟骨へのインプラントの固定のついて チタニウムマイクロプレート(H字型)を同製のスクリューで甲状軟骨に固定した。これらは,現在市販中の製品であり生体内でも安全で強度も十分であった。
(2)声帯位の調整について チタニウムスクリューで今回試作した舟形のインプラント(当初チタニウム製を予定したが形成が困難なため18Kを鋳型に流し込んで作製)を押し込むことで調整を行うことにした。
2、結果 摘出ヒト喉頭に対して試作した装具を装着し検討した。その結果、声帯位は、スクリューで舟形のインプラントを押し込むことによって当初の計画通り移動し,声帯位の調整を行える事が確認できた。
3、今後の検討項目 インプラントの材料と声帯との適応性については,ほぼ問題のないものと思われるが,インプラントの構造上の問題点については検討する必要がある。つまり甲状軟骨に固定したマイクロプレートと声帯を押し出す働きをする18K製の舟形の間には空間ができるためこの死腔となる空間が生体に対してどのような影響を及ぼすのかを検討する必要がある。この点に関しては今後,検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小川佳伸: "自家脂肪注入による声帯麻痺の治療例" 耳鼻臨床. 87. 1257-1262 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小川佳伸: "日生病院における反回神経麻痺の臨床統計" 耳鼻臨床. 87. 505-510 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小川佳伸: "反回神経麻痺の臨床統計" 耳鼻臨床. 補37. 209-215 (1990)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] OGAWA Y.: "Rewrrent Caryngeal nerve paralysis" Otorhinolaryngology head and neck surgery. 2021-2024 (1991)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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