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ヒト甲状腺腫瘍におけるシステインプロテアーゼとRas癌遺伝子産物に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771498
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関高知医科大学

研究代表者

楠 威志  高知医科大学, 医学部・手術部, 助手 (30248025)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード頭頚部腫瘍 / システインプロテアーゼ / システインプロテアーゼ・インヒビター / カテプシン / カテプシンL / シスタチンA
研究概要

コラーゲン、エラスチンを分解するシステインプロテ-ゼの1つであるカテプシンLが甲状腺腫瘍、頭頚部扁平上皮癌の転移、浸潤に関するか否かについて検討すると伴に、その特異的阻害物質であるシスタチンAとの相互関係についても比較検討を試みた。
(結果)カテプシンL活性は甲状腺、頭頚部扁平上皮癌ともに、正常部組織、良性腫瘍にくらべ悪性腫瘍では、有意に高値を示した。しかし、両腫瘍ともにカテプシンL活性と腫瘍浸潤度との間に関連は認めなかった。また扁平上皮癌ではリンパ節転移を示す症例で低値を示した。シスタチンAのWestera Blottingの結果において、甲状腺腫瘍ではバンドを認めなかったが、扁平上皮癌では明瞭なバンドを認め、正常扁平上皮に比べ、そのdensityは有意に高かった。また扁平上皮癌のリンパ節転移症例は転移を認めなかった症例に比べ2倍以上densityが強かった。
(考察)以上の結果より、カテプシンLが甲状腺、頭頚部扁平上皮の癌化に伴い増加し、扁平上皮癌ではシスタチンAの増加は癌化、特にリンパ節転移の形成に何らかの形に関与していることが示唆された。現在、その解明と合わせて、シスタチンと類似アミノ酸配列を持つPas癌遺伝子とカテプシンLとの相互、関係についても検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takeshi kusunoki: "Study on Cathepsin B activity in human thyroid tumors" Auris・Nasus・Larynx. 22. 43-48 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Kusunoki: "Productivity of thyroglobulin and thyroid hormone on human thyroid cell in collagen gel culture" Auris・Nasus・Larynx. 22. 120-127 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 楠 威志: "ヒト甲状腺腫瘍内のカテプシンL活性の検討" 頭頚部腫瘍. 21. 548-552 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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