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内耳奇形ハムスターにおける前庭感覚上皮細胞の細胞骨格構造の観察

研究課題

研究課題/領域番号 07771501
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関川崎医科大学

研究代表者

秋定 健  川崎医科大学, 医学部, 講師 (00212423)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード内耳奇形ハムスター / 蝸牛有毛細胞の回転 / 水泳行動異常 / 前庭機能異常 / 前庭有毛細胞の方向性 / 前庭有毛細胞の変性
研究概要

数年前、無治療飼育群に、偶然に発見された内耳奇形ゴールデンハムスターを系代飼育中である。これを使用し形態学的に詳細な検討をおこなっているが、殊に成熟後の蝸牛に特異な所見が確認され、この奇形の原因が細胞の成熟障害に起因することを検証した。また、他に例を見ない、特異な水泳行動が見られ前庭神核及び小脳に光顕的に異常を認めないことから、前庭耳右器の異常であることが、強く示唆される。前庭機能評価と形態異常との関連について生後より3ヶ月までの詳細な検討を加えた。前庭形態評価は前庭の走査電顕による検索を行い特徴的な異常を認めた。前庭有毛細胞の極性は通常と異なりほぼ単極性であり、正常対照群前庭に見られる双極性の有毛細胞の配列は認められない。これらの所見以外には前庭微細構造の異常は見られていない。
前庭機能の行動評価から生後4週間以内に著明な行動低下が見られ、前庭形態評価によって前庭有毛細がまばらで、感覚細胞の変性程度が経時的変化が認められた。行動異常と形態変化が平行して起こっており、大変まれなdevelopmental anomalyであることが検証された。有毛細胞の極性がアクチンフィラメントの存在によっておこることはかつてより報告されていることであるが、この内耳奇形ハムスターにおいてもアクチンフィラメント異常を強く示唆し、今後の検討に大変期待のおける動物モデルである。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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