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弓状声帯縁の成因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771505
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関久留米大学

研究代表者

千々和 圭一  久留米大学, 医学部, 助手 (20227317)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード弓状声帯縁 / 高齢者 / 反回神経麻痺 / 声帯溝症 / 声帯レーザー切除
研究概要

1)当科で喉頭ファイバービデオ録画を行った症例のうち,反回神経麻痺,声帯レーザー手術後例,声帯溝症例,臨床的に明らかな器質的疾患を認めない症例を対象として,弓状声帯縁の有無を判定した。その結果,反回神経麻痺では134声帯中92声帯(69%)で弓状声帯縁が観察され,甲状披裂筋の随意的活動性の乏しいものほど弓状声帯縁が高頻度に生じた。声帯レーザー手術後では39声帯中14声帯(36%)で弓状声帯縁が観察され,切除深度が深いほど,高頻度に生じた。声帯溝症では60声帯すべてに弓状声帯縁が認められた。さらに,臨床上明かな器質的病変の認められない症例では33例中12例(36%)で弓状声帯縁が観察され,成因として男声に生じる老化現象,比較的重篤な全身的疾患,などが挙げられた。
2)次に,高齢者における弓状声帯縁の調査研究として60歳以上の高齢者69名を対象として検討したが,男声で23名中16名(70%),女性で46名中7名(15%)認められ,男性の方が弓状声帯縁を生じる頻度が高かったが,年令による弓状声帯縁の頻度に有意な差はなかった。るいそう度との関係を調べたところ,るいそう者では19名中12名(63%)で弓状声帯縁が認められ,体型がやせ型になる程,弓状声帯縁が多くなる傾向にあった。さらに,既往疾患との関係では,脳神経疾患のある者は29名中14名(48%),結核罹患のある者では,11名中5名(45%)で弓状声帯縁を認めた。今後は高齢者の声帯観察症例を増やし,健常成人においても,弓状声帯縁の有無を判定してみる予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田中信三: "反回神経麻痺の臨床統計と治療 -20年間の変遷-" 耳鼻咽喉科臨床. 補62. 1-8 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 田中信三: "病的喉頭の代償機能 -反回神経麻痺の健側過内転は真の代償か?-" 喉頭. 5. 135-141 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 千々和圭一: "弓状声帯縁の成因に関する研究 -臨床例と高齢者についての研究-" 耳鼻と臨床. 41. 34-41 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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