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赤外線眼球運動測定装置の開発と3D映像鑑賞が視機能へ及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07771531
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関大阪大学

研究代表者

近江 源次郎  大阪大学, 医学部, 助手 (70263259)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード3D映像 / 近見反応 / 調節安静位 / 赤外線眼球運動測定装置
研究概要

3D映像鑑賞が視機能(近見反応)へ及ぼす影響をみるため,20歳代の屈折異常以外の眼科的異常所見を認めない7名(平均年齢25.5±0.9歳)を対象とし,完全矯正下において液晶シャッターによる両眼分離法を用い,ハイビジョン3Dモニター(ソニー社,32型HDトリニトロン管水平解像度630本)を25分間観察させた(3D映像負荷)。また同一映像を2D化し同様に25分間負荷した(2D映像負荷)。被検者と画面との距離は1.5メートルとした。赤外線オプトメーター(AA-2000,ニデック社)を用いて測定する(1)調節安静位における平均屈折度,(2)その変動幅,(3)調節安静位における平均瞳孔面積,(4)最大調節反応量と,今回開発を行った赤外線眼球運動測定装置を用いて測定する(5)輻輳近点(最大輻輳角)そして,大型弱視鏡を用いて測定する(6)AC/A比(Gradient法)の6つのパラメーターについて,2Dと3D両負荷それぞれの直前・直後で比較検討した(t検定-対応あり)。その結果2D映像負荷前後では6つのパラメーターすべてで有意差を認めなかった。また3D映像負荷前後については調節安静位における(1)平均屈折度,(2)その変動幅,(4)最大調節反応量,(5)輻輳近点,(6)AC/A比の5つのパラメーターにおいて有意差を認めなかったが,(3)調節安静位における平均瞳孔面積のみ負荷前:26.83±8.44(mm^2),負荷後:19.09±6.98(mm^2),p=0.04と有意な変化(縮瞳化)を認めた。これらのことより,3D映像負荷の視機能(近見反応)に対する影響としては,調節・瞳孔・輻輳のうち,瞳孔が最も敏感な変化(縮瞳化)し,3D映像負荷は2D映像負荷に比べより強い頑精疲労負荷であることが示唆された。今後の更なる検討としては,今回開発した赤外線眼球運動測定装置を用いて,輻輳系に対する新たなパラメーターとして,動的能力を評価するために最大輻輳速度や最大開散速度を用いての検討を行いたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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