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硝子体ゲルの相転移が網膜疾患に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07771560
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

松浦 豊明  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (10238959)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード硝子体 / 相転移 / 網膜剥離
研究概要

豚の眼球の硝子体を用い,ゲルに働く4つの力,温度(循環恒温槽で変化させる。),pH(イオン強度の影響を避けるため酸として塩酸、塩基として水酸化ナトリウムを用いる。),イオン濃度(カルシウムイオンと鉄のイオンを用いる。カルシウムイオンは生体内で重要な役割をはたしているイオンの代表としてまた鉄イオンは硝子体出血時に硝子体内に多量に存在すると考えられるからである。),ファンデアワールス力を変える(溶媒組性、この系ではアルコール、水の混合溶液でその濃度を変化させることでファンデアワールス力を変化させる。)によって豚の硝子体の相図をほぼ完成することができた。しかしその体積相転移の点は、温度で摂氏40度、pHで2、イオン濃度で0.1mol/ml,そしてファンデアワールス力としては75%でありおのおのの状態は正常な生体では生じにくい状態である。推論として生体で硝子体の相転移はこれらの4つの力が単独ではなく複合することによって相転移を生じていると考えられた。相図の上から相転移が生じると考えられる、温度摂氏37度、pH4,カルシウムイオン濃度0.01mol/ml,ファンデアワールス力としては55%の状態をかにくいざるで起こして見たが硝子体構造まで破壊されてしまって可逆的な体積相転移は見られなかった。しかし眼科臨床上からはこのような硝子体の不可逆な硝子体の収縮から硝子体出血、網膜剥離を認めることもある。このことから3次元の相図でもっと詳細に検索すれば生体内で硝子体の相転移を生じせしめると考える。また硝子体自身は秩序構造をもったゲルのようであり体積相転移を生じるにしても体積相転移の仕方が方向によって異なり眼軸の方向に収縮眼軸方向に収縮することがわかった(ファンデアワールス力を変えた時).提灯のような折り畳み構造が内部に存在することが考えられた、このような構造の理解は硝子体手術にも助けになると考えられる.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] TOYOAKI MATSUURA,et al.: "Volumn Phase Transition in the calf Vitreous body" Symposium of polymer gels abs.133 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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